クトゥルー 魔界監視局
夢占い
夢というものは、いろいろな意味を持って、今日迄研究されてきた。
史実を見ると、旧約聖書には、「ファラオ」の夢の話があり、
豊作や飢饉などを予知したといわれている。
また、古代ギリシャでは政治や行政を行ったり、戦争で作戦をたてるなどにあたって、
予言者や夢解き(夢を解釈して、吉凶を判断する人)がしばしば登用されていた。
また、病気の治療も、夢を題材にして、行っていたという。
日本では、「聖徳太子」が夢殿をつくって、瞑想していた事は有名である。
日本の昔話では、「夢買い」といって、
よい夢を見た人から、夢を買い取るというものがある。
また、江戸時代の人々は、よい夢を見る為に、枕の下に「宝船」の絵をおいたり、
悪夢から逃れる為に、夢を食べるという
幻想動物「ばく」(同名の動物は実在する)の絵札を置いたりもしたという。
現在でも、「正夢」や「逆夢」、「予知夢」など、夢に関する未知めいた言葉が使われ、
「悪い夢は人に言った方がよい、よい夢は人に言ってはならない」などということわざも、
よく聞くものである。お正月に見る夢で縁起がいい夢は
「一富士、二鷹、三なすび」といって、この順番が縁起通いとされている順である。
これは、「初夢」に見るとよいとされる。
また、「蛇の夢を見るとお金が入る」とか「歯が抜ける夢は縁起が悪い」など、
日本にもたくさん、夢に対してのことわざやジンクスがある。
西洋でいえば、古代エジプト人と古代ケルト人の「ドルイド僧」は、
夢に対して重要視していた。
夢も科学で分析する時代になった。
これにたいして、取り組んだ化学者は多く、
かの、ジグムント・フロイト(1856〜1939)もその一人である。
彼は、神経科の専門医であったが、ある時、神経症の患者の治療に際して、
夢を分析してその材料にする事を思い付いた。
そして、研究の結果、夢は日常の中で満たされない事に付いての代償のようなもので、
無意識的な精神の作用であると結論付けた。
つまり、私達は、普段のストレスを夢で発散しているという事だった。
フロイトの説は、夢の世界にシンボルとしてこれらは登場する、というものである。
フロイトはこのシンボルを性的なつながりを付けたが、世が世だけに賛否両論であった。
それから、彼の後継者であるカール・ユング(1875〜1961)は、彼から独立し、
このシンボルを性的な事とは切り離し、次のように分けた。
個人的シンボル・・・その人だけが持っているもの。例として、幼児期の変わった体験など。
集合的シンボル・・・ほとんどの人が共有しているもの。ユングは6つの基本型に分けた。
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ユングはこれらの研究に、占星術をいろいろと参考にしていたようである。
占星診断なども役に立っていたのであろう。
例えば、占星術の世界で、「満月」は「安定」を意味しているが、
精神分析の世界でも、丸い図形は精神的な安定を示している。