
クトゥルー 魔界監視局
蟷螂拳
とうろうけん
蟷螂とは、カマキリのことであり、「とうろぎ」ともいう。
このカマキリの獲物を狙う姿を、拳法に取り入れたものと思われる。
カマキリの手の鎌での攻撃は、「蟷螂の斧(とうろうのおの)」と呼ばれ、
前脚を上げて、相手構わず掛かっていくことから、
はかない抵抗の例えとなっている。
しかし、そうまで言われている、この構えをどうして拳法に取り入れたのであろうか?
中国大陸北部の三東省が発祥で北方拳術である螳螂拳は、
中国各地の十七の拳法から優れた技だけを集め、
螳螂手法によってまとめられた経緯を持つ。
蟷螂(かまきり)の動きを見た、王朗という僧が創始したとされる武術である。
この技が生まれた経緯は、
武術を好んでいた王が、あるとき、少林寺の僧侶と腕比べをして、敗北してしまった。
そしてその少林寺の僧侶に勝つためにはどうすればいいか、と考えていたところ、
蟷螂が雀を捕まえる動作に感銘を受け、蟷螂拳を創始したといわれる。
これは蟷螂捕蝉式とよばれる独特の指使いが特徴である。
もちろん蟷螂拳で再び少林寺の僧侶に戦いを挑み、王は勝利する。
螳螂の攻撃時における両腕の運用を参考にしその攻防の変化に学び、螳螂拳は完成された。
また打撃時は、腰のひねりから生まれる”一気呵成”を追求し、
そのスピードは多くの門派の中でも最速とされている。
また、伝承者によっていろんな流派が誕生した。
例をあげれば『七星蟷螂拳』『八歩蟷螂拳』『梅花蟷螂拳』
『六合蟷螂拳』『太極蟷螂拳』『秘門蟷螂拳』などである。
秘門蟷螂拳に伝承される暗器 九節鞭というものもあるという。
BABジャパンから『徐紀・技撃秘訣』というビデオが出ている。
これには形意拳・蟷螂拳・八極拳・劈掛掌などの拳法から、
簡単に抜粋したものが入っている。