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幻想住人録

クトゥルー 魔界監視局

天狗攫い

てんぐさらい

 

江戸時代の頃、子供が「神隠し」にあうのは、天狗の仕業とされた。

とつぜん、その場から連れ去り、数カ月後から数年後に返しに来るのである。

その、連れ去られた者の言う話では、空を瞬間的に飛んで移動し、

日本各地の名所、旧跡を見物させてくれたとか、

いろいろな術や知識を教えてくれたなどといった。

これは、何の知識もないはずの子供らが、

その土地の事に付いて、詳しく語った事から、事実であろうとされた。

文政年間(1818〜30)の江戸にも、7歳の時に「天狗」にさらわれたという、

寅吉という少年がいて、この時期話題となった。

そこに平田篤胤が駆け付け、寅吉から、直接天狗との生活を聞き出し、

『仙境異聞』に記録した。

 

また、『静岡県伝説昔話集』によれば、子供が急にいなくなり、

死んだものとして、四十九日の法要をしていると、

その子供が木の枝を軽々と歩いている姿が見えた。

それからしばらくして、子供が戻り、子供曰く、

「天狗」にさらわれ、毎日、お饅頭だといって馬糞を喰わせられ、

木の上を歩く術を教えてもらったという。

 

また、大阪府の天神橋の上にひらひらと、一人の僧が降ってきたという。

彼は、岡山の出身で、高野山で、修行中だったという。

 

こまかい、事件などについては、「天狗・第ニ回」を参照していただきたい。

 

出身

日本 静岡

日本 現在の東京

日本 大阪府 

出典

●『怪談登志男』 慙雪舎素及

●『幻想世界の住人たち「〈日本編〉』 多田克己著  新紀元社

●『静岡県伝説昔話集』 静岡県立女子師範学校

●『仙境異聞』 平田篤胤

●『全国妖怪事典』 千葉幹夫編  小学館ライブラリー

幻想住人録タイトル て行 幻想住人録名簿

 


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