貉
読み=【ムジナ】
スペル=【】
種別=【動物】
使用する力=【人間に化ける、歌をうたう】
持ち物=【なし】
出身=【日本各地】
穴熊の事だとされるが、地方によっては狸の事とする。また、狸と貉の事が入れ代わっていたりする。
『日本書記』にはじめにこの存在が記され、推古天皇の条に、春2月、陸奥国に貉あり。人となりて歌をうたう、とある。
新潟県佐渡島では狸の事を貉と呼ぶ。
長野県北安曇郡でも貉とは狸の事としていた。本当の狢は「万福」と呼んでいたという。
東北地方や佐渡では貉はいるが狸はいないという。
また、関西や九州では逆に狸はいるが貉はいないとされる。
福島県に伝わる話では、山小屋に片目の男が泊めてくれとやってきたといい、その後、罠に片目の狢がかかっていた、というものがある。
同県には、山で、ある娘の母親に化けて、その娘に「ここへ来い」と呼び掛けたが、娘は怪しいと感じ難を逃れたという話も伝わっている。
「鼬」が数百年生きるとこれに変化するという。
出典
『鬼・天狗・妖怪の謎』 新人物往来社
『河童・天狗・妖怪』 武田静澄 河出新書
『幻想動物事典』 草野巧/著 シブヤユウジ/画 新紀元社
『佐渡の民話』 浜口一夫/編 未来社
『全国妖怪事典』 千葉幹夫/編 小学館ライブラリー
『新潟県佐渡昔話集』 鈴木棠三/編著 三省堂
『妖怪事典』 村上健司 毎日新聞社