ビーリングスのベル鳴らし
読み=【ビーリングスノベルナラシ】
スペル=【】
別名=【ビーリングス・ベル・リンガー】
種別=【ポルターガイスト、音、霊】
使用する力=【ベルを鳴らす】
持ち物=【なし】
出身=【イギリス イングランド サフォーク】
英国のポルターガイストの一種。
19世紀初頭、エドワード・ムーアとその家族に被害をもたらした幽霊のベル鳴らし。
この名は、サフォーク洲グレート・ビーリングスのジョージ王朝風の家の名前に由来する。
この「ポルターガイスト」は、召し使い達を呼ぶ為に、各部屋に張り巡らされた電線に接続する台所のベルが、誰も引っ張らないのにジャンジャンと鳴りはじめる現象である。
一番はじめに起こったのは1984年2月2日であった。
そして、3月27日に突如として鳴らなくなった。
インド陸軍の退役将校で、英国学士院の地区会員、それにヒンドゥー神話の著書もあるエドワード・ムーアは、この「ポルターガイスト」現象に大変興味をもち、自分で調査を始めて、ついには本まで出した。
彼はまず地元の新聞に事件を掲載させ、この事件を説明し、読者からの意見を募集した。
ムーアの説明によれば、2月の日曜日、彼が教会から帰るとすぐ、召し使い達が、
2時と5時の間に食堂のベルが意味もなく3回鳴ったと彼に告げた。
翌日同じベルが、昨日の午後にほとんど同じ時間に3回鳴った。
更に翌日、ムーアはちょうど5時前に帰って、今度は台所のベルが全部物凄い勢いで鳴っているのを知った。
今回の音はムーアも一度鳴るのを聞いている。
ムーアは台所に行き、コック達から、9つの並んでかかっているベルのうち、右側の五つだけが鳴るという事を聞いた。
これらのベルは食堂、食堂の上の応接室、隣の寝室、応接室の上の二つの屋根裏部屋に接続されていた。
ムーアがその5つのベルをじっと見つめていると、突然それらは荒々しく鳴りだし壊れるのではないかと思う程であったという。
このベルが鳴るのを見たのは、コック、もう一人の方の召し使い、ムーアの息子も目撃しており、十分後にまた鳴って、続いて十五分後にまた鳴った。
ムーアと息子が、夕方6時に軽食室で食事をしていると、その部屋に接続されているベルからまた音が鳴り響いた。
食事の間、再び十分間隔で5回鳴るのを聞いた。
台所では召し使いたちが食事している間に、5つのベルが鳴ったが、間隔はもっと長かったという。
音は8時十五分前、鳴るのは止んだ。
翌日、ベルは午前11時に鳴り、その時ムーアと息子と孫は、朝食室で朝食をとっていた。
ムーアが台所に行ってから5分後、例の5つのベルが狂ったように成りだした。
4分後一つのベルが壊れんばかりに鳴った。
こうして、3月27日までこの「ポルターガイスト」現象は続いた。
疑い深き人々は、ベルが鳴るのはそこの家の者の誰かの悪戯だと噂したが、それを合理的説明できるものがない。
ムーア一家はなにか超自然的な現象だと信じている。
出典=【『妖怪と精霊の事典』 ローズマリ・E・グィリ−著 松田幸雄訳 青土社】