布袋
読み=【ホテイ】
スペル=【】
別名=【】
種別=【神、福の神、七福神】
使用する力=【福を授ける】
持ち物=【大袋】
出身=【日本】
「七福神」の一人。
大きく膨れた腹を持ち、大きな袋を背負っている姿で絵画や詩文に描かれる「布袋」は、「福の神」の代表みたいな神である。
元は9〜10世紀頃の中国・明州奉化県(現在の浙江省)出身の僧で、日用品の全てを布の袋に入れて持ち歩いていたことから、「布袋和尚(ほていおしょう)」の名前で呼ばれていた。
本名は「契此(かいし)」。
「布袋和尚」は杖をついて市中に喜捨を求め、食物やその他のもらい物などを、一切その袋の中に入れていたといい、人の運命や天候を予知し、一説には「弥勒菩薩」の化身だったといわれている。
日本にこの僧の話が伝わったのは、室町時代だといわれ、その円満な風貌と、いつも子供に取り囲まれている姿が多くの人の話題となり、それが「布袋」信仰に繋がっていったという。
彼がなぜ「七福神」の一つになっていったのかは定かではないが、『守貞漫稿』には、「布袋」の土製人形をかまどの上に置く家が数多く見られると記されており、その当時には、かなり多くの庶民の間で「布袋」が信仰されていたと考えられる。
「布袋」を祀った寺として有名なのは、群馬県太田市にある、さざえ堂(曹源寺)である。
貝のさざえに似た独特の建築美を持つこの寺には、「上州太田七福神」の「布袋」様が安置してあり、別名ではアジサイ寺と呼ばれるように、アジサイのシーズンには、日本各地から観光客が訪れる。
また、「布袋」のように突き出た腹を「布袋腹」という。
出典
『怪 vol.0011 リニューアル号』 角川書店
『全国方言辞典』 東條操/編 東京堂出版