ユゴス星の菌類生物
読み=【ユゴスセイノキンルイセイブツ】
スペル=【Fungus-beings of Yuggoth】
別名=【アウター・ワンズ、異界のもの、マイ・ゴウ、ミ・ゴ、ミ・ゴウ、ユゴス星の菌類生物、ユゴス星の生物、】
種別=【クトゥルー神話の生物、菌類】
使用する力=【写真にうつらない、テレパシー、手術、催眠能力、人間に化ける、】
持ち物=【黒い石】
出身=【アメリカ
ユゴス(ユッグゴトフ)星】
惑星ユゴス(ユッグゴトフ)からきた不思議な生物。
惑星間の空間などに住んでいるともいう。
地球ではヴァーモント州で発見される。
彼らの存在を信じる者たちは「あの連中」「例のものたち」と呼んでいた。
容姿は身の丈5フィートほどの薄桃色をした生物。
甲殻類のような胴体に、数対の広い背びれか、もしくは膜のようなコウモリの翼に似たものと、何節かの関節肢がついている。
この何節かの脚を全部使って歩く事もあれば、一番後ろの一対だけで歩く事もできる。
脚の裏の中央の膨らみから、ノコギリ歯のようにギザギザの鋏が一対、反対方向に出ている。
翼の見かけは不様だが、エーテルに対して自由自在に抵抗できる力強い翼である。
翼の使い方はあまりうまくないようで、地球では役に立っていなかった。
だが、彼らは学習能力が高いのか、昔よりは地球で翼を活用できるようになっているという。
本来なら頭のある所に、一種の渦巻き型をした楕円形のものが乗っていて、それには多数の極めて短いアンテナが付いている。
彼らは、鉱山から金属を手にいれる為に地球の山に住む。
このアンテナも、そういった形で掘り出した金属で作られている可能性も高い。
また、この生物は一見、薄赤い巨大な蟹の一種ともいわれる。
そして、この姿のまま宇宙空間を移動できる。
インディアンのベナクック族の神話では、宇宙の大熊星座から翼のある生き物がやって来て、地球の山の中に鉱山を掘り、他の世界では手に入れられない種類の石を採ったといわれている。
この生物はあらゆるインディアンの種族の言葉を知っていたが、自分達の言葉というものは存在しない。必要無いのである。
彼らは頭で話をするといい、頭の色を様々に変化させて、いろいろな意味を表現するという。
彼らの身体は、地球上の生物の中では見られない特徴を持つ。
彼らの身体を構成している物質は、地球では見つかっていない物質で、写真などでは写らない。
そして光を必要としない。むしろ、光は彼らにとって有害である。
栄養は何でとっているかは不明だが、自分達の食糧は、母星から持ってきている。
上記したが、彼ら自身、言語というものはない。
だが、身体に発声器官はある。だから言語を真似することが出来る。
手術は彼等にとって日常的なもので、簡単に人間などに複雑な手術をする。
テレパシーや催眠能力をもち、人間にも姿を変える。
人間世界の事情に精通する為に、教養のある人間を母星に連れていくという。
彼等の言葉であろう文を記す。(謎の人間の声も入っている)
(聞き取りにくい声)
(教養のある人間の男の声)
・・・・は森の神なり、・・・とレングの男たちの才能に対してさえ・・・・・ゆえに夜の泉から空間の深淵にまで、つねに、偉大なるクトゥルフを、ツァトホッグァを、および常なる彼等の賞賛と呼ばれえないはずの存在者を賞賛、および森の黒山羊に豊富な生贄を。イア!シュブ・ニググラトフ!
その山羊に千人の若者の生贄を!
(人の言葉を真似するがやがやという声)
イア!シュブ・ニググラトフ!森の黒山羊に千人の若者の生贄を!
(人間の声)
そして次のごとくにあいなった、すなわち、森の神は・・・・七と九、縞瑪瑙(しまめのう)の階段を降り、・・・深淵の中なる存在者たるアザトホートに、(捧げ)物を、汝がわれらにその者の驚(異)を教えたることある存在者・・・夜の翼に乗り、しかし空間を越え、・・・さらに越えた向こうの・・・ユッグゴトフがそれの末子であるところのものに、・・・の縁の黒き天空を独り転がりつつ・・・
(がやがやという声)
・・・人々のあいだから抜け出してそこから、深淵の中なる存在者の知るやもしれぬ道を見い出す。
いと力強き使者たるニャルラトホテプに対し、すべてのことが語られねばならぬ。しかし存在者には本体を隠す蝋製の仮面と衣装とで人間のような姿をさせ、七太陽の世界から嘲りにやってこさせよう・・・・
(人間の声)
(ニャル)ラトホテプ、すなわち偉大なる使者にして、虚空を通りて不思議なる喜びをヨグ・ソトホートにもたらす者、かつは百万の愛されたる旧支配者たちの父にして、・・・のなかの隠れ人・・・)
登場作品
『闇に囁くもの』(小説)
出典=【『クトゥルー神話事典』 東 雅夫編 学研
『ラヴクラフト全集1』 H・P・ラヴクラフト 大西尹明訳 創元推理文庫】