クトゥルー 魔界監視局
コロンゾン
Coronzon
Choronzon
1909年アルジェリア南部の砂漠で、
大魔術師「アレイスター・クロウリー」(当時34歳)は、
弟子のヴィクター・ニューバーグ(ノイバーグ)と共に
大悪魔「コロンゾン」を呼び出す実験を行っていた。
しかも、その実験は、クロウリ−の身体の中に悪魔を呼び起こすという、
大変危険極まりない術であった。
クロウリーはエノク的魔術のエーテル探索を行い、
常日頃から悪魔を呼び寄せていた。
もちろん、相手は悪魔なので失敗したら、命の保証はない。
しかし、クロウリ−は悪魔の本質を知り、
更にそれを越えた力を身に付ける為に、
あえてこの実験に取組んだ。
ニューバ−グは魔法円の中に入り、
「ザザ−ス、ザザ−ス、ナスナザ−ス!」
と、呪文を唱えた。
その足元には犠牲となった2羽のハトが転がっている。(3羽とも)
そして、クロウリーのひいた三角形の3つの頂点に、喉を切り裂いたハトを、
一羽ずつ置いた。
クロウリーによれば、
「邪悪なる力が、その肉体を築く土台に、
その血がなるようにする為」らしい。
第十一天の地獄を呼び出す、三角形の中に立っていた、黒頭巾姿のクロウリ−の口から、
やがてうめき声が聞こえ始めた。
ついに、クロウリ−の身体に、大悪魔コロンゾンが降りた。
コロンゾンは、一個の個体ではなく、
実体を持ちたがっている邪悪、かつ、有害な力であるという。
そして、魔術師の天敵で、真の叡智にたどり着けないようにするという。
これは、分散と混乱を引き起こす悪魔だという。
クロウリーは、コロンゾンが水晶占いのトパーズの中に現れ、
猛り狂い、激怒し、むやみに笑っているのを見た。
、突然クロウリ−の姿が、妖艶な美女へと変わった。
そして、しきりに、ニューバーグを誘惑してきた。
もちろんこれは、悪魔の罠で、彼らの魂をとる為、円から出そうとしているのである。
ニューバーグは、その誘惑を拒絶した。
コロンゾンはさらに、いろいろな姿に変身し、誘惑をくり返した。
へつらい、彼に仕えると言ってきたり、
ニューバーグが愛していた女性になったり、
裸のクロウリーが、喉の乾きを癒す水を乞うている姿になったりした。
ニューバーグは神の名をいろいろと唱え、
五線星形で、コロンゾンを支配しようとしたが、何の役にも立たなかった。
コロンゾンは長い演説を始めた。
ニューバーグがすごい勢いで書き留めている間に、
コロンゾンは三角形から、砂を投げ付け、魔法円を壊した。
コロンゾンは魔法円に突入し、ニューバーグを地面に投げ付けた。
泡だらけの牙で、彼の喉を引き裂こうとした。
ニューバーグは、今一度神の名を唱え、
自分の魔術の短剣でこの悪魔を突き刺した。
悪魔はのたうちまわり、三角陣に戻っていった。
そこで、なおも、コロンゾンは喚き続け、
ニューバーグの愛していた女性の姿で、もう一度誘惑しようとした。
だが、ここで、ハトの血がなくなり、
エネルギーを使い果たしたのか、悪魔は姿を消した。
この間ずっと、クロウリーは恍惚状態のままでいた。
星気体で悪魔と一体化し、
悪魔が示した情緒の全てを経験した。
これが終わると彼は、魔術の指輪を取り出し、
砂にババロンの聖なる名を書いた。
彼とニューバーグは火を灯してその場所を浄化し、
魔法円と三角陣を壊した。
そして、クロウリ−はコロンゾンの力を掌握し、更に強力な魔力を手に入れたという。
なかには、コロンゾンにねずっと取り憑かれてしまったとも言われる。
この悪魔は宇宙の知識の扉を守る者であり、
クロウリーはその知識の入手は失敗した。
ゲームでの扱い
『旧約・女神転生』(スーパーファミコン)
レベル55の妖鬼。
歯を剥き出した、赤い皮膚の悪魔が、
燃える炎から飛び出ている。
色違いに、「チュルルック」がいる。
『真・女神転生』(スーパーファミコン)
原画では、炎から現れる、二本の反った角を生やす、紫色の悪魔になっている。
大きな目と、芸能人ばりの綺麗な歯が特徴。
グラフィックでは、青っぽい。
色違いに「チュルルック」がいる。
『女神転生』(ファミコン)
原画だと、炎から現れる、歯を剥き出した姿。
コミカルな姿。
妖鬼の一種で、「アギラオン」「マシバブーラ」を使う。
色違いに「チュルルック」がいる。
出身
イギリス
アルジェリア砂漠
出典
●『旧約・女神転生のすべて』 宝島社 必本スーパー! 編
●『禁書 黒魔術の秘法 悪魔学入門』 流 智明 混沌魔術研究会
「青狼団(ブルーウルヴス)」編書 二見書房
●『真・女神転生 必勝攻略法』 ファイティングスタジオ編著 双葉社
●『魔女と魔術の事典』 ローズマリ・エレン・グィリ−著 荒木正純+松田英 監訳
原書房
●『女神転生のすべて』 J I CC出版局 成沢大輔