幻想住人録

クトゥルー 魔界監視局

アラウネ

 

 

 

遺伝的に盗癖がある男、

あるいは自分が胎児だった時に母親が盗みを働いたことのある男が絞首刑になった時、

地上に滴り落ちた血液から黄色の花を持った植物が生えることがあるという。

「アラウネ」はこの植物の根から生まれる。

しかし、この根を見つけたからといって、不用意に引き抜くと、

その時根が叫ぶ大きな悲鳴によって殺されてしまうので、

引き抜く時には、金曜日の日の出前に、耳の穴に綿を詰め、十字を三度きり、

犬の尾を紐で根に結んで、犬を走らせると良いという。

犬は死ぬが自分は死なずにすむ。

家へ持ち帰った「アラウネ」は、赤葡萄酒で洗い、

白か赤の絹の布にくるんで、小箱に入れておき、金曜日ごとに湯につからせて、

新月ごとに白い肌着を着用させ育てると、

人間の質問に応じ、未来を予言し、幸福を授けてくれるという。

また、小箱の中の「アラウネ」の横に金貨を入れておくと、

一枚の金貨が、あくる日には二枚になっているという。

 

 水木しげる先生の描く「アラウネ」は、長い毛で作った人形のような格好をしている。

もちろん顔などはない。

 

出身

ドイツ

出典

 ●『妖怪世界編入門』 水木しげる著  小学館 

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